さいたま市 不動産のメリット情報
ドイツ軍の士気は衰え、逆に連合軍の士気は高まった。
イギリス軍とフランス軍の大損害を補充してアメリカ軍がフランスに続々と入ってきた。
連合軍は再編され、フランスのフォッシュ元師が指揮を取り、ペタン将軍が大攻勢に転じた。
ドイツ軍の侵攻を阻止しただけでなく、進攻されていたフランスの領土を取り返し、戦争はドイツ軍の降伏によって終わった。
アメリカが連合国側について参戦したことによって連合国が勝ったというのは第一次、第二次世界大戦とも似たような結末ではあるが、第一次大戦の際、もしもスペインかぜがなければ、あるいは英仏軍は降伏していたかもしれない戦争は戦力のあるほうが必ず勝つとは限らない。
伝染病が勝敗の帰趨を決めた例も結構ある。
ローマの滅亡もマラリアがボディブローのように効いたのだともいわれているし、戦争自体がマラリアの蔓延に寄与している。
軍隊が動くと、マラリアもそれに連れて移動する。
軍隊が移動すれば、それぞれの土地が荒廃して、水が濁ってハマダラ蚊が生息するようになる。
中世ヨーロッパの数度にわたる十字軍の遠征も、アラビアの文明を運んだという功績はあったかもしれないが、ペストを運んだことも事実である。
戦史家の見方では、もしスペインかぜがなければ、第一次世界大戦の勝者はドイツで、その後のヨーロッパの歴史は変わっていたかもしれないという。
歴史に“もしも”はないということもよくわかっている。
しかし、それにしてもスペインかぜの猛威というのは、第一次世界大戦の軍民の死者数は膨大な数にのぼったが、1918年から1919年にかけて流行したインフルエンザは1年足らずの間に2000万〜4000万人の死者を出した。
これは4年間にわたる第一次世界大戦の死者数の2〜4倍とみられている。
世界の総人口の5分の1が感染し、2〜3%が死んだといわれている。
このスペインかぜは、これまでのどのインフルエンザとも異なって、若くて健康な成人が犠牲になった。
これ以前、以後のインフルエンザによる死者は子どもや高齢者だった。
また、1918年から19年にかけての流行には呼吸器感染症を伴っていたが、その前後の流行では若い成人の肺炎は稀であった。
インフルエンザに関連した死亡の80%以上が70歳を過ぎた人で、二次細菌感染で死ぬ人が多かった。
スペインかぜは、1918年春に出現し、またたく間に全世界を席捲し、翌1919年にかけて擢患者6億人、死者2300万人が出た。
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